オー・リーブ・ジャパンの商品を使ったオリジナルレシピのご紹介

2018年からは、料理家・五味佳奈子さんにオリジナルレシピを作って頂きます。

五味佳奈子さん、プロフィール

 

 

食コンディショニングアドバイザー/食育指導士

祖母が営む日本料理店に育ち、小さいころから食材や料理に親しむ。

広告代理店、外食企業の商品開発を経て、現在は企業のメニュー開発などフードコンサルタントや食品メーカーのサイトにレシピ提供を行う。

「作る人も、食べる人も、楽しく」をモットーに、クオリティ・オブ・ライフの向上を目指して「しっかり食べながら理想のカラダを手に入れる」食べ方やレシピを届ける。

発酵食品や食材の食べ合わせなどを考慮しながら、簡単に作れて見栄えの良いレシピが売り。

ブログ:カラダとココロのお食事コンシェルジュ めぐみも。キッチン https://ameblo.jp/kananabi/ 』

 

 

スペアリブのバルサミコ酢と酒粕煮

骨の周りの肉は、うまみも栄養も多く含まれています。特にスペアリブなどはカルシウムが取れます。

バルサミコ酢に含まれる酢酸は身体に吸収しにくいカルシウムやマグネシウムの形を変えて吸収しやすくしますので、カルシウムを多く含む食材を調理するときに酢を使うと効果的です。

 

生姜やねぎと下茹ですることで、油と臭みを取り除き、余分な脂も落とすことができます。

酒粕とバルサミコの発酵食品効果でお肉がお箸で崩せるぐらい柔らかく仕上がります。

甘みは、ジャムを使うことで、果物の持つビタミンや酸味、クエン酸やペクチンなど、砂糖にはない成分も摂れるのでお勧めです。家に残っているジャムを砂糖代わりに使ってみましょう。

 

今回は圧力鍋を使いますが、普通のお鍋でも作れます。

 

 

材料(6人分 一人2ブロックずつ)

スペアリブ      12本      

しょうが        1かけ

ねぎの青い部分   適宜              

*酒粕          100g          

*バルサミコ酢     大2

*山椒粉         小1           

*醤油          大3

*ブルーベリージャム   大2 

*にんにく        1かけ

片栗粉          大1            

片栗粉を溶く水       大2

 <作り方>

    薄切りにした生姜とねぎの青い部分をたっぷりの水と一緒に沸かし、沸騰したらスペアリブを入れて30分程度茹でて、ザルにあけておく。血合いの部分がついていたら流水で洗って取り除く。

    酒粕はお湯に浸けておく。柔らかくなったらお湯を捨ててフォークなどでペースト状にする。

    * の調味料をすべて合わせておく。

    圧力鍋に①のスペアリブを隙間の無いように並べて、水800㏄、③の調味料を加えて火にかける。

    沸騰してきたら灰汁を取り除き、蓋をして圧力がかかってきてから10分煮込む。

    圧力が下がったら、一旦肉を取り出して、煮汁を煮込む。煮込みながら浮いている油をすくい取る。

    煮汁が半分ぐらいの量になったら水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、取り出した肉を戻して絡める。

    盛り付けたら煮詰めたソースを上からかける。

 

★酒粕のおはなし★

酒粕には、驚くほど栄養価が高く、豊富なタンパク質、医薬品として検討されるほどのビタミン類があり、糖の吸収を抑える物質や、タンパク質の分解吸収を促進する機能性物質や、脂肪分解酵素が含まれています。

麹菌や酵母菌(微生物)がお酒を造る時にたくさんのビタミンや、100種類以上の酵素を生産しています。これら酵素には消化器官の働きを助ける効果があり、更には酒粕に含まれる成分が、腸内の余分な脂肪や残留する油を吸着して、そのまま便と一緒に出してくれる働きもあります。体内環境を整える中心的な役割を担っている腸の働きを助けてくれるのが酒粕の効能なのです。

 

腸と肌には密接な関係があります。腸内環境が整うことによって肌質の改善が見込まれます。更に、酒粕にはシミの原因になるメラニン色素の活性化を抑える働きもあり、シミ予防にも効果的なので美肌食品と言えます。

 

 

 

4月 たけのこのソテー パクチー味噌ソース

たけのこが八百屋の軒先に並ぶ季節になりました。

春を代表する食材です。

この時期、家で茹でてあく抜きしたたけのこは、歯ごたえと独特の香りを楽しめます。この香りには胃の働きを活発にして消化を促進する働きがあります。

利尿作用でむくみを改善したり、豊富な食物繊維で便通を促進したり、カリウムが余分なナトリウムを排出したり、デトックス効果が高いのもたけのこの特徴です。

摂りたい栄養成分によって、調理方法を変えることもポイント。

豊富なアミノ酸は、煮物やスープにすると上手に摂取できますし、食物繊維を摂って余分な熱や老廃物を排出したいときは炒め物が向いています。油と一緒に食物繊維を摂ると、便秘解消に効果的です。

 

たけのこ料理で知られている「このめ和え」。山椒の葉の独特な香りを合わせるところからヒントを得て

パクチーとオリーブオイルでソースを作りました。

今回は糠と唐辛子であく抜きしたたけのこを、オリーブオイルでソテーします。

パクチーをたっぷり混ぜた味噌ソースをたっぷりと付けてお召し上がりください。

 

たけのこがたくさん手に入ったときは、水煮より保存が効くオリーブオイル漬けもおススメです。

あく抜きした筍を食べやすい大きさに切り、オリーブオイルと塩(またはアンチョビなど)でソテーしたものを、スライスしたニンニク、粒胡椒(または唐辛子)と一緒に瓶に詰めて、オリーブオイルをひたひたになるまで入れて冷蔵庫で保存します。

 

 

 

 

 

<材料 4人分>

 あく抜きした筍      1/2本程度

 オリーブオイル      大さじ1

 

≪パクチー味噌ソース≫

パクチー         お好みの量

味噌           大さじ1

オリーブオイル      大さじ1

カッテージチーズ     大さじ1

みりん          大さじ1

 

 

 

 

 

<作り方>

①たけのこは縦に8等分し、フライパンにオリーブオイルを熱してほんのり焦げ目がつく程度にソテーする。

➁パクチーはよく洗ってみじん切りにし、ソースの材料とよく混ぜ合わせる。

③ソテーした筍と②のソースを盛り付ける。

 

 

3月 鶏胸肉のパセリとアーモンドのパン粉焼

付け合わせのイメージが強いパセリですが、実はパセリの栄養価は野菜の中でも断トツなのです。

特にビタミンCと鉄分は、果物と野菜を合わせてもトップ。鉄分は吸収しにくい栄養素ですが、ビタミンC鉄を吸収されやすい形に変えたり、造血効果を高める効果があります。パセリのように、鉄分とビタミンCの含有率が高いパセリは、効率よく鉄分を吸収することができます。付け合わせで残してしまうのはもったいないですね。

 

1年中出回っているパセリの旬は、3月~4月。旬のものは葉がやわらかくて、香りが良いので、今月は旬のパセリをたっぷり食べられるレシピをご提案します。サイドレシピの「きのこのソテー」にも、刻んだパセリをたっぷり加えました。今回は、疲労回復効果もある鶏胸肉を使いましたが、豚ヒレ肉や魚の切り身で応用しても美味しいですよ。

 

パン粉に刻んだパセリとアーモンドプードル、そしてサハリエキストラバージンオリーブオイルをしっかり混ぜて、お肉にしっかりとまぶしてオーブンで焼き上げます。アーモンドプードルの香ばしさも美味しさのポイントです。揚げ物は脂質を過剰に摂ってしまいますが、パン粉にあらかじめ油をなじませておくと、少量の油でサクサクの衣に仕上がり、食べ応えも充分です。焼き時間はガスオーブンを目安にしています。電気オーブンの場合は、時間の調節などご自宅の機種に合わせて調整してください。

 

                                    材料(4人分)

                                    鶏胸肉          400g程度

                                    塩・胡椒         適宜

                                    パセリ           1枝

                                    アーモンドプードル    40g

                                    パン粉          50g

                                    オリーブオイル      大さじ2

                                    ピンクペッパー(あれば) 適宜

                                    溶き卵         1個分

                                    小麦粉         適宜

 

作り方

①鶏胸肉は常温に戻して100gのかたまりになるように切り分け、前面に塩・胡椒をする。

➁フードプロセッサーに、良く洗ったパセリを入れてみじん切りにし、パン粉とアーモンドプードル、ピンクペッパーを加えてさらに細かくする。バットなどにあけて、オリーブオイルを加えてよく混ぜ合わせておく。

③①の肉に小麦粉を薄くつけて溶き卵をくぐらせ、もう一度小麦粉、溶き卵に浸けて➁の衣をしっかり全体にまぶしつける。

④オーブンペーパーを敷いて、天板に並べ、200℃に予熱したオーブンで15分焼き、焼きあがったら上からアルミホイルをかけて常温で15分おき、余熱で火を通す。

⑤お皿に付け合わせのサラダやチーズなどと共に盛り付ける。

 

※今回の付け合わせは、レタスとパプリカのサラダ、きのこのガーリックソテー(サハリエキストラバージンオリーブオイル使用)、ブルーチーズ入りカマンベール、レモン

 


2月 新じゃがとタコのハーブチーズ散らし

じゃが芋の皮には脂質の代謝を促すビタミンB2や鉄、食物繊維などを含むので、新じゃがなど皮の薄いものは良く洗って皮ごと調理します。果物に負けないぐらいビタミンCが豊富なじゃがいもですが、収穫直後が一番多く、貯蔵期間が長くなるほどビタミンCは減っていきます。新じゃがの時期にたくさん食べたいですね。

じゃがいもやさつま芋のビタミンCは加熱しても壊れないので安心です。

ハーブやガーリックなどが混ざったブルザンなどを色々な料理に散らすと、それだけで味が決まるのでお勧めです。タコには美容ビタミンと言われるビタミンB2が豊富に含まれており、肌細胞の生まれ変わりによって健康的な肌や髪、爪をつくります。糖質や脂質を代謝する働きもあるので、炭水化物や脂質の多いものを食べる時に意識的に摂ると代謝が促進されて体内に蓄積しにくくなります。

 

 

材料(2人分)

 

新じゃが  120

茹でダコ  60

スナップえんどう  6さや程度

貝割れ菜  適宜

   少々

ブルザンなどのクリームチーズ  お好みで

オリーブオイル  適宜

粗挽きペッパー  適宜

 <作り方>

①新じゃが芋はよく洗い、耐熱容器に入れて軽くラップをかけて、

500W45分、串がスッと通る柔らかさまで加熱し、

1㎝幅に輪切りにして皿に重ならないように盛り付け、塩を振る。

➁スナップえんどうは筋を取って塩茹でし、さやを2つに割って、①の上にのせる。

③茹でダコは薄くそぎ切りにして②の上にのせる。

④よく洗った貝割れ菜を散らし、ブルザンなどのハーブ入りクリームチーズを所々にのせて、

オリーブオイルを回しかけて、ピンクペッパーなどの胡椒を挽く。