行商の青年

東京のど真ん中、夕方、六本木の住宅街を歩いていると、中位の段ボールを抱えた青年が、「すいません」と声をかけてきたので、道でも聞かれるのかと思ったら、

 

「僕、大久保から(六本木から電車で30分くらいの東京都内)このあたりに野菜の行商に来てます。もう、柑橘類と野菜が少ししか残ってないのですが、よかったら買っていただけませんか?」 

 

野菜や果物を手売りしているんです。売っているのは、愛媛でできた柑橘類とどこかの地方で採れた野菜。即座に、いち消費者と化した私は、野菜や果物を買いたいわけではなかったので、「僕が作った野菜と果物なんです!」と言われれば、買ったかもなぁ、と思いました。

 

自分は消費者でもあり、ものを販売する者でもあり、両方の立場でこの一瞬の出会いを経験しています。

 

モノでもサービスでもそれを売るには、そのものに対する愛情や思いを感じてもらえることが大事なんだなと、改めて思いました。 今も、変わらずご愛顧下さるお客様に、きちんと思いを伝えることを大事にします。

 

でも、この青年を行商という方法に駆り立てているものは何なんだろう?

 

何がこの青年を駆り立てているんだろう、と思いながら、